新冠町のビッグレッドファームに繋養されていたイブンベイ(牡、父ミルリーフ)が12月10日、老衰のため28歳で死亡した。
同馬は1984年生まれの英国産馬。2歳から6歳まで5シーズンに渡る現役期間中は世界を駆け回り、87年はG1イタリア大賞典を制して伊3歳チャンピオンに、89年にはG1オイロパ賞を、90年はG1ベルリナーバンク大賞典を制して2年連続で独古馬チャンピオンに輝いた。また、89年、90年と2年連続でG1ジャパンCに来日。英愛伊仏独日米で通算29戦10勝の成績を収めた。
現役引退後の91年に同ファームの所有で種牡馬入り。当時隆盛を極めたミルリーフの後継として人気を集め、父としてタイキヘラクレス(G1ダービーグランプリ)を、母の父としてはビッググラス(G3根岸S)らを送り出した。
2007年シーズンを最後に種牡馬を引退。以降は功労馬として同ファームで余生を送っていた。
同ファームでは「夏を過ぎてから気をつけてケアをしてきましたが、最期は放牧地で立ち上がれなくなり、スタッフたちに見守られながら静かに息を引き取りました。もうすぐ29歳。大往生だったと思います。これまでの貢献に感謝するとともに冥福を祈りたいです」と愛馬を偲んでいた。
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