青森県の山内牧場で種牡馬生活を送っていたゼンノエルシド(牡16歳、父カーリアン)が2月1日、新ひだか町のアロースタッドに再入厩した。北海道での供用は2009年以来4シーズンぶり、同スタッドでは06年以来7シーズンぶりの復帰となった。
同馬は1999年10月の新馬戦でデビュー勝ち。日本レコードをマークした01年のG3京成杯オータムHで重賞初制覇を飾ると、同年のマイルチャンピオンシップでG1ウイナーの仲間入りをした。競走成績は18戦6勝(うち海外1戦)。アグネスフライト、エアシャカール、イーグルカフェ、エイシンプレストン、ダイタクリーヴァらが同期となる。
現役引退後の03年にアロースタッドで種牡馬入り。06年9月からは新冠町のビッグレッドファームで、09年7月からは山内牧場で繋養されていた。代表産駒にはマイネルシーガル(G3富士S)、マイネルロブスト(G1朝日杯フューチュリティS2着)などがいる。
種付料は30万円(受胎条件)、または50万円(出生条件)。再びタッグを組むことになった同スタッドでは「漆黒の馬体は昔のまま。カーリアンの後継として、また活躍馬を送り出したいですね」と相棒に期待をかけていた。
また、1日には同馬のほか、新種牡馬のキタサンカムイデン(牡5歳、父ファンタスティックライト)も到着。さらに、10年のG2マイラーズCなどを制したリーチザクラウン(牡7歳、父スペシャルウィーク)も入厩することになった。
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