23日(土)の阪神競馬第5Rでベッラヴォーチェが1着となり、同馬に騎乗したアンドレアシュ・シュタルケ騎手(39歳、ドイツ・短期免許:3月16日〜4月14日)がJRA初勝利を挙げた。40戦目。 シュタルケ騎手:初勝利まで少し時間がかかりましたが、阪神競馬場でJRA初勝利を挙げることができて嬉しく思います。既にヨーロッパの競馬が始まっているなかで日本にくるということは難しい選択でしたが、調教師に直訴して1カ月間日本に来ることができました。日本の競馬はレベルが高く、ヨーロッパの騎手の多くが日本に来たいと思っています。今回来日することができて、皆さんの前で騎乗できることに感謝しています。これからも応援よろしくお願いします。
23日(土)の中京競馬第4Rでドラグレスクが1着となり、同馬に騎乗した中舘英二騎手(47歳、美浦・松山康厩舎所属)は現役で6人目となるJRA通算1800勝を達成した。うちG1は93年阪神3歳牝馬S、94年エリザベス女王杯(ヒシアマゾン)、07年スプリンターズS(アストンマーチャン)の3勝。重賞は前記のG1を含む30勝。 中舘騎手:あと1勝になってから長かったです。全然勝てなかったので、このまま終わってしまうのかと思っていました。後輩が作ってくれていたお面も、ところどころほころんでしまいました。「1800」は凄くよくできた数字で、最高の結果だと思います。後輩も祝ってくれて嬉しいですし、これから競馬を盛り上げていく大事なチームです。今は後輩にジワジワ負けているので、もう少し頑張りたいです。たくさん迷惑をかけましたが、もう少し頑張ります。応援してください。
23日(土)の中山競馬第2Rでシュナップスが1着となり、同馬を管理する水野貴広調教師(40歳、美浦)はJRA通算100勝を達成した。重賞は3勝。 水野師:100勝は意識していました。1番人気だったのでここで決めたいと考えていました。これからも1頭1頭を大切にして勝利を積み上げ、皆さんに恩返ししたいです。これからも頑張りますので、応援をお願いします。
3月30日に行われるドバイ国際競走に出走を予定しているジェンティルドンナ(牝4歳、栗東・石坂厩舎)、タイセイレジェンド(牡6歳、栗東・矢作厩舎)、ケイアイレオーネ(牡3歳、栗東・西浦厩舎)が22日22時45分(日本時間23日3時45分)にドバイ国際空港に到着した。
高橋祥師(美浦)通算500勝あと1勝。福島信師(栗東)通算300勝あと2勝。谷原師(美浦)通算200勝あと2勝。村山師(栗東)、羽月師(栗東)、水野師(美浦)通算100勝あと1勝。
09年、11年のJBCスプリント(Jpn1)など地方交流重賞で9勝を挙げたスーニ(牡7歳、栗東・吉田厩舎)が3月23日付で競走馬登録を抹消されることになった。地方競馬(船橋競馬)に移籍する予定。JRA通算成績は13戦3勝、地方成績は28戦9勝。
武豊騎手(44歳、栗東・フリー)、岩田康誠騎手(39歳、栗東・フリー)、A.シュタルケ騎手(39歳)が21日、海外渡航届を提出した。詳細は以下の通り。 ○武豊騎手 【期間】3月26日〜31日 【渡航先】ドバイ 【渡航理由】ドバイシーマクラシック騎乗のため ○岩田康誠騎手 【期間】3月24日〜4月2日 【渡航先】ドバイ 【渡航理由】ドバイシーマクラシック騎乗のため ○A.シュタルケ騎手 【期間】3月26日〜31日 【渡航先】ドバイ 【渡航理由】ドバイシーマクラシック騎乗のため
今月9日の中日新聞杯で16着となったショウリュウムーン(牝6歳、栗東・佐々木晶厩舎)が3月21日付で競走馬登録を抹消される。今後は繁殖馬となる予定。通算成績は24戦5勝。重賞は12年朝日チャレンジC、11年京都牝馬S、10年チューリップ賞の3勝。
1994年のJRA最優秀ダートホースで、JAIRSジャパン・スタッドブック・インターナショナルによる引退名馬繋養展示事業の助成を受けて余生を送っていたフジノマッケンオー(牡、父ブレイヴェストローマン)が3月8日、新ひだか町の本桐牧場で結腸破裂のため22歳で、2002年のダービー馬タニノギムレットの母として知られるタニノクリスタル(牝、父クリスタルパレス)が11日、白老町のホースガーデンしらおいで腸ねん転のため25歳で死亡した。 フジノマッケンオーはナリタブライアン、ヒシアマゾン、オフサイドトラップらと同期。現役時代は94年のG3根岸S、96年のG3セントウルS、G3ダービー卿チャレンジトロフィーを制するなど、通算61戦8勝(うち地方22戦1勝)の成績を残した。 現役引退後の00年に新冠町のCBスタッドで種牡馬入りしたが、繁殖牝馬に興味を示さず種牡馬生活を断念。その後は名馬のふるさとステーション、日高ケンタッキーファームなどの功労馬施設を経由し、05年から生まれ故郷である本桐牧場に繋養されていた。 タニノクリスタルはシスタートウショウ、イソノルーブルと同期。現役時代はG3サファイヤS3着など40戦3勝の成績を収めた。 95年に繁殖入りすると3番仔のタニノギムレットがG1ダービーを制覇。10年に繁殖を引退するまでに9頭の産駒を産んでいる。ホースガーデンでは昨年9月から功労馬として余生を送っていた。
2009年の皐月賞馬で、昨シーズンから日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬生活を送っているアンライバルド(牡7歳、父ネオユニヴァース)の初仔が2月12日、新ひだか町のトウショウ産業潟gウショウ牧場で産声を上げた。 その待望の産駒は母ヴィエナトウショウ(牝6歳、父ワイルドラッシュ)との間に生まれた鹿毛の牡馬。いとこに準オープンで活躍中のトウショウクラウン(G1全日本2歳優駿5着)がいて、遡ればマサリカ(G1仏1000ギニー)、イーグルマウンテン(G1香港C)、名種牡馬ノーザンテーストらと同族となる。 母にとっても初産だったため心配されたが、予定日より10日ほど遅れての出産は想定内。同牧場では「初仔にしては馬格もあり手足が長く、トップラインのきれいな馬が生まれました。皮膚の薄さは祖父ネオユニヴァースに似た雰囲気がありますね」と順調に成長する愛馬に期待をかけていた。 アンライバルドはネオユニヴァースの初年度産駒。1996年のダービー馬フサイチコンコルド、G1サイアーとして名を馳せたミラクルアドマイヤの半弟で、おいには07年の皐月賞馬ヴィクトリー、G2・3勝のリンカーンなどがいる。 後に“伝説の新馬戦”といわれた08年10月のデビュー戦で、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスらを退けて初勝利。09年のG2スプリングSで重賞初制覇を飾った。続くG1皐月賞も制し、史上6組目となる父仔2代皐月賞制覇の偉業を達成。通算10戦4勝の成績を残した。 供用初年度の昨シーズンは45頭の種付頭数を記録。サンデーサイレンス系成功種牡馬ネオユニヴァースの後継として将来が嘱望されている。
2007年にG1菊花賞を制し、JRA最優秀3歳牡馬に輝いたアサクサキングス(牡9歳、父ホワイトマズル)の初産駒が2月1日、日高町のスマイルファームで誕生した。 関係者が待ち望む中、元気に生まれ出たのは母コートノーブル(牝4歳、父ネオユニヴァース)との間に生まれた鹿毛の牡馬。祖母はオースミシャイン(G3中山牝馬S2着)、おばにアズマサンダース(G3京都牝馬S)、近親にマジックキス(G3北九州記念)などがいる牧場自慢の一頭となる。 同ファームの中村広樹代表は「母にとっても初仔になります。シャープな体形や皮膚の感じは母の父ネオユニヴァースに似た雰囲気がありますが、毛色は父と同じ。これからの成長が楽しみです」とご満悦。雪の上を颯爽と駆け回る姿に目を細めていた。 アサクサキングスは04年のセレクトセール当歳において7455万円で売却された市場取引馬。07年のG3きさらぎ賞で重賞初制覇を果たすと、G1ダービーは2着、G1菊花賞は1着でゴールを駆け抜けた。古馬になると09年のG2京都記念、G2阪神大賞典を連勝。マイルから長距離までオールラウンドに活躍し、通算23戦6勝の成績を収めた。 現役引退後の昨シーズンから日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬入り。ルーキーイヤーは50頭の繁殖牝馬を集めた。数多くのG1ウイナーを送る名種牡馬ホワイトマズルの本邦初後継として、馬産地では大きな注目を集めている。
JBBA日本軽種馬協会の「2012年(第34期)生産育成技術者研修修了式」が3月12日、新ひだか町のJBBA静内種馬場研修所で行われ、1年間の厳しい研修で逞しく成長した11名の若者がホースマンとして旅立った。 同研修は強い馬づくりの担い手を養成することを目的に1990年に開講。これまでに370名の人材を送り、サークル内外で高い評価を受けている。 この日、晴れて門出を迎えた34期生は、18歳から27歳までの11名(男性9名、女性2名)。寮生活を通じての人間形成のほか、ホースマンとしての知識や騎乗技術を修得してきた。 34期生の父母や来賓、軽種馬関係者を招いての騎乗供覧では、人馬一体となった手綱さばきを披露。修了式では中西信吾場長から修了証書と記念品が贈られた。 続いて西村啓二副会長が河野洋平会長の祝辞を代読。最後に研修生を代表して谷口航平さんが「自分を支えてくれた研修馬やすべての人に感謝します」と謝辞を読み上げた。 11名は全員、道内外の育成牧場などに就職。軽種馬生産界の新たな原動力としての活躍が期待されている。
新ひだか町のJAみついし大会議室において、三石軽種馬生産振興会主催による牧場関係者向け講演会が開催された。 講演会には同振興会会員を中心に約60名の軽種馬関係者が出席。「離乳子馬のローソニア感染症」(JRA日高育成牧場業務課診療防疫係長:遠藤祥郎氏)、「馬のスピード遺伝子」(同生産育成研究室研究役:佐藤文夫氏)、「JRA育成馬の購買からブリーズアップセールまで」(同業務課長:石丸睦樹氏)をテーマに講演が行われた。 遠藤氏は日本では比較的新しい感染症であるローソニア感染症の症状や治療方法、対処法などを説明。佐藤氏は筋量を調節(抑制)する遺伝子であるミオスタチン遺伝子について言及し、遺伝子の組み合わせにより短距離型(C/C型)、中距離型(C/T型)、長距離型(T/T型)に分類されることを明かした。最後に石丸氏が馬の見方を伝授。立ち写真をもとに個体の特徴を解説し、理想とされる馬体についてレクチャーした。
2012年度のホッカイドウ競馬において優秀な成績を収めた競走馬や厩舎関係者を表彰する、「北海道競馬記者クラブ」と「北海道地方競馬優秀賞」の合同表彰式が3月11日、札幌市のホテル札幌ガーデンパレスで開催された。表彰式には同競馬厩舎関係者や記者クラブ会員などが出席。各受賞者の活躍を祝福した。 表彰式で、記者クラブ代表幹事社を務める北海道日刊スポーツ新聞社の豊隅哲明取締役編集局長は「12年度の売り上げが前年比103.7%、計画比100%超えという素晴らしい成績を残せたのは、関係者のご尽力の賜物。今日の表彰を糧に新年度もよりいっそうの活躍を期待しています」と挨拶。北海道農政部の川上修競馬事業室長は「収支均衡に向けあと少し。何とか実現したいと思います。23日からは場外発売所でJRAの馬券を発売し、収益拡大を図っていきます。4月24日から始まる新年度はファンに喜ばれるようなレースを提供していきましょう」と抱負を述べた。 北海道競馬記者クラブ表彰の「北海道競馬記者クラブ賞」は、最多収得賞金を記録した田中淳司調教師と服部茂史騎手が2年連続で受賞。「年度代表馬賞」は、2歳がG3エーデルワイス賞などを制したハニーパイ、3歳以上は道営記念に優勝したモエレビクトリーが選出された。また、北海道地方競馬優秀賞の表彰では、優秀調教師上位3名、優秀騎手上位3名、優秀新人騎手賞の阿部龍騎手、優良厩務員3名を表彰。それぞれの受賞者に賞状と記念品が贈られた。 記者クラブ賞と優秀調教師賞を受賞した田中淳司調教師は「競馬を取り巻く環境は依然として厳しいですが、これからも一丸となってホッカイドウ競馬で頑張っていきます」と謝辞。阿部龍騎手は「賞の重みを感じます。今後も騎乗技術の向上に努めていきたい」と話した。
17日(土)の阪神競馬第4R障害オープンでコブラボールに騎乗した際に落馬負傷した横山義行騎手(38歳、美浦・フリー)は左下腿骨折と診断された。
17日(日)の中京競馬第7Rでダイワカリエンテが1着となり、同馬に騎乗した古川吉洋騎手(35歳、栗東・フリー)が現役41人目となるJRA通算300勝を達成した。96年3月2日の初騎乗以来5872戦目での記録達成。重賞は97年阪神3歳牝馬S(G1)、09年クイーンS(G3)、12年新潟大賞典(G3)を制している。 古川吉騎手:300勝を達成できて、素直にうれしいです。昨日終わった時点であと1勝となって、早目に達成できればよいと思っていましたが、今日は特に意識せず乗っていました。年男も3回目ですし、もう若くないので、マイペースでやっていきたいと思います。自分だけの力ではなく、周囲のサポートのおかげで達成できたと思います。次は301勝を目指して頑張ります。